高部知子（たかべともこ）のプロフィール

清純派少女アイドルから官能ビデオへ……。絵に描いたような激動の人生を歩んでいる高部知子さんは、1967年8月25日生まれ、東京都文京区出身。80年、芸能事務所のスカウトによりNHKのドラマ『ガラスのうさぎ』で女優デビュー。さらに82年には、『欽ちゃんのどこまでやるの？』で長女・のぞみを演じ、「わらべ」のメンバーとしてヒット曲をリリース。清純派アイドルとして一気にブレイクします。83年には『積木くずし』にも出演するなど女優業も順調でしたが、同じ年に性的なスキャンダル写真が写真週刊誌に掲載されたことをきっかけに休業状態へと追い込まれます。99年に芸能界に復帰し、ピアスヌードなどを披露するも再ブレイクにはつながらず、2000年に慶應義塾大学に入学。専門資格を取得し、現在は精神保健福祉士として大学などでカウンセリングの技術を伝えています。

まさに清純派！欽ちゃんも認めた高部知子さんの才能

高部知子さんの全盛期をリアルタイムで知る人は、今となってはある一定以上の年代の人にかぎられてくるでしょう。デビューから2年後、あの伝説的番組『欽ちゃんのどこまでやるの？』で萩本欽一氏に見出された高部知子さんは、リリースした楽曲のイメージも手伝って、いかにも清純そうな、ちょっとだけ世間知らずの女の子としてお茶の間にあっという間に受け入れられました。良い意味で業界に染まっていないピュアな感じが、もともと素人っぽさを大切にする欽ちゃんの目にとまったのでしょう。あの頃はまさか、高部知子さんがあんな生生しいスキャンダルの主人公になるなんて想像もできませんでした。

ニャンニャン画像流出……高部知子さんに明日はなかった？

人気絶頂ともいえる83年、高部知子さんにショッキングなスキャンダルが持ち上がります。清純派の現役アイドルが肌も露わにベッドでタバコをくわえている写真は当時としてはもちろん衝撃的でしたし、各局のワイドショーが数日間にわたって取り上げるほどのインパクトがありました。騒動後出版されたドキュメントでは喫煙と性行為の事実を一部認めている高部知子さんですが、その後のインタビューでは喫煙の事実はなかったこと、相手とされる男性は仕事関係者であり肉体関係は一切ないことなどを語っています。ほとんどの仕事が白紙となり、どん底に近い生活のなかで、思わず「もしも明日が晴れならば……」と口ずさんでいたのでしょうか。

衝撃の乳首ピアス！ヌード写真集出版にのぞみをかけて

画像流出スキャンダルも時効となった99年、ヌード写真集で衝撃のピアスヌードを披露した高部知子さん。ピアスをいったん抜きにしても高部知子さんのボディラインは充分にきれいで、充電期間もこつこつ努力をしていたんだなと思わせるカラダの仕上がりになっています。長い沈黙を経てピアスヌードというかたちでの復帰を選んだのは、あれだけのスキャンダルで世間を騒がせたことへのつぐないだったのかもしれません。

精神保健福祉士として心の病に寄り添う現在の高部知子さん

芸能界での紆余曲折を乗り越えて、高部知子さんは2000年に慶応義塾大学に入学し、現在は精神保健福祉士として悩みを抱える人たちのサポートを行っています。今ではすっかりごく普通のおばさんになっている高部知子さん。芸能界のどん底を見た彼女だからこそ、悩みをもつ人の心に寄り添えるのではないでしょうか。